便秘解消法-便秘の種類

便秘

便秘とは

便秘に悩んでいる人はとても多く、特に女性の50%以上が自分は便秘だと思っているそうです。
何かしらの便秘解消法を行っているという女性も多いと思いますが、便秘とは何なのか?を正しく理解していないことで、自分を便秘と思いこんでいる女性も多いようですね。

便秘には、何日排便がなければ便秘というような定義がありませんが、長い時間、便が腸に留まって排泄されないことで、お腹が張ったり痛んだり、便の排泄に苦痛を感じたりする状態を便秘と呼びます。
毎日便が出なければいけないと思い込んでいる人も多いようですが、3日に1回の排便でもすっきりとした満足感があればそれは便秘とは呼びません。

食べ物が便として排泄されるまでには24時間~72時間かかると言われますので、4日以上排便がなければ便秘と考えられるでしょうが、便秘だと思いこんで浣腸や便秘薬を常習すると便秘を進めてしまいかねません 。

ダイエットしている人にとって便秘は気になるものですが、便秘薬を常習してしまうと体が正常に機能しなくなり、益々痩せにくくなってしまいますので、ダイエットする上でもマイナスになってしまいます。

また、よく誤解されている人もいるようですが、便が硬い状態を便秘と言うわけではありません。
便の硬さは便秘とは関係なく、硬くても柔らかくても便秘は便秘なのです。
ただ、便秘と下痢を繰り返す場合は、けいれん性便秘に見られる症状で、下痢も腸の働きが上手くいっていない状態と言えます。

 

便秘の種類

便秘の症状に悩んでいる人は多く、それに比例して多くの便秘解消法があります。
あまりに多すぎて、どれが効果的なのか?悩んでしまうほどですが、間違った便秘解消法を続けて便秘を悪化させてしまわないためにも、自分の便秘の原因を知っておく必要があると思います。

便秘の原因として最も多いのがとされているのが、習慣になってしまっている常習性便秘です。
これは慢性便秘の一つで、直腸性便秘やけいれん性便秘、弛緩性便秘などに分けられます。

直腸性の便秘

直腸性の便秘は、直腸に便が溜まっているのに、便意をもよおすサインが脳に送られないことで起こってしまいます。
その原因は、便意を我慢し続けたりしたことで本来の便意を無視したことがあげられます。
<解決法>
直腸性の便秘の場合は、腸から大脳へ便にをもよおすサインを伝わりや すくなるため、食物繊維を摂って便の量を増やしましょう。

けいれん性の便秘

けいれん性の便秘は、腸の働きが過敏になって便秘と下痢を繰り返してしまいます。
精神的なストレスも原因の一つで、細く短い便が特徴です。
<解決法>
けいれん性の便秘の場合は、便秘と下痢を繰り返すなど、腸が過敏になっているので、
刺激や負担をかけないような食事内容にしましょう。
三度の食事を規則正しくとり、腸にとって刺激になるような物は食べないようにします。

腸を刺激する食品は
不溶性食物繊維や消化が悪いもの、冷たすぎたり熱すぎる物、脂肪の多い物、強い香辛料、アルコール、カフェイン、炭酸飲料などです。

弛緩性の便秘

弛緩性の便秘の人は最も多く、運動不足や腹筋がないことが原因で、腸の動きが鈍くなってしまいます。
お腹が張って苦しくなるなどの特徴がありますが、運動したり食生活を改善することが必要です。
<解決法>
弛緩性の便秘の場合は、腸のぜん動運動が弱っているためにおこる便秘ですので、腸の動きを活性化にし、排泄しやすい食事内容にします。
起き抜けに冷たい水か牛乳を飲んで腸を刺激し、食物繊維を摂って便の量を増やす工夫をします。 水溶性、不溶性のどちらの食物繊維もたっぷり摂るようにしてください。

この他にも、急性便秘として、環境が変わったことで便が一時的に出なくなるといった一過性の便秘があります。
旅行に行くと便秘しやすい、急激なダイエットで食事や水分摂取量が減って便秘になったなど、原因がはっきりしている場合は、その原因を取り除けば自然に解消していきます。

便秘に加えて、嘔吐や激しい腹痛をともなう場合は、腸閉塞や腸ねん転などの病気が考えられますので、すぐに病院を受診してください。