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葉酸・亜鉛の働き

葉酸・亜鉛

葉酸の働き

葉酸は、ビタミン12と共に赤血球を産生し、たんぱく質の合成にも働きます。
細胞核の中で遺伝子情報を保存する核酸(DNA、RNA)の合成に不可欠で、体の細胞分裂や発育を促すだけでなく、抗体を作り免疫力を強化します。

こんな人にお勧めです。

・貧血気味の人
・口内炎になりやすい人
・アルコールを多く飲む人
・アスピリンやピルを服用している人
・シミができやすい人
・精力減退気味の人
・妊婦、授乳婦
・野菜が嫌いな人

妊娠期の人が不足すると様々な障害がおきやすくなると言われています。
妊娠初期に葉酸が不足すると、無脳症や二分脊椎などの神経管閉鎖障害で、脳や脊椎がきちんと形成されず、体のあちこちに障害を起こしてしまいます。
また、細胞分裂や細胞増殖が一番活発に行なわれる胎児の時期に葉酸が不足すると、中枢神経に障害が起こる危険性が高くなると言われています。

葉酸は日本人の場合、通常の食事をとっていれば不足することはありませんが、ほうれん草やブロッコリーなど緑の濃い野菜や果物、豆類、レバー、ホタテ貝などに多く含まれています。
食事から必要量を摂取できれば良いのですが、摂取するのが難しい場合にはサプリメントを利用するのもよいでしょう。

葉酸には動脈硬化の危険性を減らす働きもあるため、妊娠期前後の若い女性だけでなく、中高年の人にとっても大切な栄養素です。
過剰に摂取すると亜鉛の欠乏、アレルギー性皮膚炎を起こすことがあります。

 

亜鉛の働き

亜鉛は200種類以上の代謝に関わる酵素の働きに関わっていて、細胞の新陳代謝、免疫機能の維持や性ホルモン分泌の調整など働きはさまざまです。

何を食べてもおいしく感じられない、などということはありませんか?
実は、亜鉛不足が原因で、味覚異常がおこることがあります。

味覚異常の症状としては、
・口の中がいつも苦く感じる。
・味が変に感じる、または味を感じない。
・金属をなめているような感じがする。
・食欲が出ない。
などがあります。

その原因として考えられるのは、偏った食生活による亜鉛不足か、飲んでいる薬により亜鉛欠乏が起きたことが考えられますが、アルコールの飲み過ぎやインスタント食品の食べ過ぎでも亜鉛不足になります。
味覚異常に関して言うと、舌の上には味蕾と呼ばれる小さな細胞の集まりがあり、短いサイクルで生まれ変わっているのですが、亜鉛が不足することで細胞の新陳代謝が滞り味覚異常が起きると言われています。

50歳を過ぎて味覚異常を訴える人が増えるのは、新陳代謝が徐々に落ちてくることが原因で、亜鉛が不足していると言えます。
また、亜鉛は味覚を正常に保つだけでなく、やけどや傷、皮膚炎など皮膚の修復を助ける役割があります。

こんな人にお勧めです。

・抜け毛が気になる人
・爪に白い斑点のある人
・風邪を引きやすい人
・肌荒れが気になる人
・味覚に異常を感じる人
・動脈硬化を予防したい人
・精力減退気味の人
・ダイエット中の人

亜鉛を含む食品としては、カキなどの魚介類、穀物・豆類・ナッツ類などの植物性食品、牛・豚・鶏レバー、プロセスチーズなどにに多く含まれています。
食品から十分に摂取できる栄養素ですので、サプリメントを利用することでの過剰摂取には気をつける必要があります。
過剰に摂取すると、銅の吸収を阻害してしまい銅欠乏を引き起こす可能性もあります。

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コレステロール

コレステロール

生活習慣病のもとになるコレステロール

生活習慣病のもとになるコレステロール、実は体内でも合成されているんです!
その割合は7割前後!

健康な人であれば、食事からコレステロールをとり過ぎても一定量以上は吸収されないようになっているのですが、食事からたくさん入ってきたときには、体内でのコレステロール合成を減らすことで調節しています。
それでも多すぎる場合は肝臓などに溜める働きがあり、血中コレステロールは一定に保たれるようになっています。

コレステロール値の高い人は、このシステムに乱れが生じていて、コレステロールを蓄積しやすい状態になっています。
コレステロール値の高い人は、 体内にあるコレステロール量を減らさなければならないため、食事からとるコレステロールの量を極力減らすことが重要になります。

知らないでいると命取りにもないかねない!
食品のコレステロール含有量は ⇒ コチラ

コレステロールは、血液中の脂質の一種で細胞膜やホルモンの材料ですが、増えすぎると動脈硬化を起こしやすくなります。

多いと高脂血症、動脈硬化、肥満、糖尿病、ネフローゼ症候群、甲状腺機能低下症などになり
少ないと栄養障害、肝硬変症などになります。
 

コレステロールの種類

 

LDLコレステロール

悪玉コレステロールと言われ、細胞膜の形成やホルモン材料を運びます。
しかし、血液中に増えすぎると血管壁に沈着し動脈硬化の原因となります。

多いと動脈硬化、高脂血症、肥満、糖尿病になります。
LDLコレステロールの増加を防ぐには、食生活に気をつけ適度な運動を行うことが大切です。

HDLコレステロール

血液中に増えた悪玉コレステロールを取り除く働きがあるため善玉コレステロールといわれています。
善玉コレステロールは、血液中の余分なコレステロールを肝臓に回収したり、血管壁に沈着したコレステロールを除去するため、動脈硬化を予防する働きがあります。

多いと高HDLコレステロール血症などになり
少ないと動脈硬化、高脂血症、肥満、糖尿病などになります。
HDLコレステロールを増やすには、禁煙と適度な運動が必要です。

中性脂肪

大切なエネルギー源ですが、余ると皮下脂肪として蓄積されるため、肥満や動脈硬化の原因になります。

多いと動脈硬化、高脂血症、肥満、糖尿病、脂肪肝、急性膵炎などになり
少ないと肝疾患などになります。
中性脂肪が増えるとHDLコレステロールが低下してしまいます。