血糖値とは?
血糖値とは血液中のブドウ糖の濃度のことで、血糖値が高いと糖尿病になり、下がり過ぎると低血糖になります。
血糖値の正常値は70mg/dl~110mg/dl未満、
食後には⇒110mg/dl以上に上がります。(血液100mlあたりに含まれるブドウ糖の量)
食後に上昇した血糖値は通常の人であれば徐々に下がっていきますが、空腹時においても110mg/dl以上の人はメタボリックシンドローム(糖尿病の一歩手前)、126mg/dL以上の人は糖尿病と診断されます。
通常、空腹時や運動時には血糖値は下がりますが、食事のとり方だけでも血糖値を下げることができます。
ブドウ糖
ブドウ糖は人間にとって最も重要なエネルギー源で、ブドウ糖がなければ体は動力を失うことになり活動が停止してしまいます。
そのため、血糖値が上がったり下がったりすることで様々な症状が現れます。
具合が悪い時などには、ブドウ糖の点滴をしますが、点滴することで体にエネルギーが補充され、一時的にでも楽になれるは血糖値が上昇するためです。
また、風邪をひいて食事ができない時などに、ポカリスエットなどを飲むことにより体に必要なブドウ糖が補給されます。
体が衰弱している状態でポカリスエットなどを補給する分には問題ありませんが、健康時にも大量に摂取することは高血糖になってしまいますので摂り過ぎには気をつけましょう。
因みに、ポカリスエットに似た機能性飲料を毎日飲むというダイエット法が以前テレビ放送されていましたが、このダイエット法を試して糖尿病にかかってしまった人が大勢いたそうです。
高血糖による初期症状
健康診断で血糖値が高いと言われても、初期状態では殆ど自覚症状がないため、あまり気にかけないものですが、実はこの状態で防いでおかないと後々自分の体が大変なことになってしまいます。
ここでは、高血糖の初期状態として、どのような症状が見られるのかをあげてみます。
・喉が渇きやすく、水分を多く取るようになる
・歯茎から出血し、口臭がきつくなる
・倦怠感があり体がだるく、疲れやすかったり無力感がある
・風邪をひきやすくなり、感染症にもかかりやすい
・食事をきちんと摂っているにも関わらず直ぐに空腹を感じるだけでなく食べる量も多い
・食事をとっているのに痩せる
・トイレの回数が増え、夜もトイレに行きたくなって目が覚めることがある
・睡眠時間をしっかりとっていても常に眠い状態が続く
・目が疲れやすく、かすんだりする
・傷の治りが遅くなった ように感じる
・皮膚が乾燥してかゆくなる
など。
人により症状の違いや個人差はありますし、身体が疲れていると見逃してしまいがちになってしまいます。
また、個々の症状として専門の病院を受診しても異常が認められなかった場合は、エネルギー源である血糖値に異常が起きていると考えてみる必要があります。
人間の体と血糖値の関係として、どんなことをすると血糖値が上がるのか、または血糖値が高めの場合、どうすれば下げることができるかをしっかり覚えておいてください。
高血糖からの病気
高血糖になると、高血圧症や高脂血症になる可能性も高くなりますが、メタボの人は高血圧にもなり易くなります。
高血圧は日本人にとても多く、高血圧から動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中などになってしまうこともありますし、高脂血症から動脈硬化になってしまうこともあります。
高血圧の治療法としては、食事療法や運動療法、降圧薬で血圧を下げたりします。
高脂血症の治療法も食事療法や運動療法などです。
高血糖も高血圧症も高脂血症も、いずれも食事や運動がとても大切で、一番大切なのはやはり食生活で、日頃から血糖値を上げない、血圧を上げない、コレステロール値を上げないための食生活や生活習慣が大切です。